ユッタンの保育園で自分が生まれた時の写真を飾ることになりました。
でも、父ちゃんは困ってました。
だって、ユッタンが生まれた時の写真がないんですもん。
もちろん、写真を撮っていなかった訳ではありません。
元嫁が持ったままなのです。
これまで何回頼んでも、
「私から全て奪うつもりなの?」
と言った調子で渡してくれません。
焼き増しするのに……。
幸い、ユッタンが赤ちゃんの頃の写真が一枚だけ見つかりました。
もっとも、生まれた時ではないのですが……。
しかし、使えそぅな写真はこれしかありません。
保育園に持っていく準備をしてると、
「この赤ちゃん誰?」
と食い付くユッタン。
そぅいえば、この貴重な写真は見せた記憶がない。
ユッタンの写真であることを教えると、
「他にわっ?」
って目を輝かせていました……。
離婚する時に渡して欲しかったものが三つあります。
それは、「母子手帳」「アルバム」「へその緒」。
へその緒だけは口に出して言えませんでしたが……。
父ちゃんが男だからでしょうか?
へその緒にはジェラシーさえ感じます。
結局、返してもらえたのは母子手帳だけ。
でも、写真がはぎ取られてあったなぁ……。
写真は自分の記憶にないことを教えてくれます。
誰だって自分が生まれた時のことを知りたいと思うでしょ?
その写真がたった一枚なんて……可愛そ過ぎます。
意地張ってないで渡してくれんかなぁ……。 |